オンラインによる海外ワークエクスペリエンス体験談
——「働く」ことへの解像度アップ、就職活動の推進力へ——

社会学部 現代文化学科3年次 飯塚 千咲さん

2024/10/22

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

全学共通科目「グローバルワークエクスペリエンス(オンライン)」参加者、飯塚さんの体験談をご紹介します。海外に拠点を置く企業とのオンラインツールを通じた実践的な業務経験。日本で日常生活を送りながら並行して取り組んだ2か月半の経験が、仕事に対する考えを変化させ業務において重要なことへの理解につながりました。

飯塚 千咲さん(IIZUKA CHISAKI)

  • 所属:社会学部現代文化学科3年次
  • 参加プログラム:全学共通科目総合系科目「グローバルワークエクスペリエンス(オンライン)」
  • 実習先企業:上海ジェイックマイツ有限公司
  • 実習期間:2024年5月中旬~7月下旬

◇参加のきっかけを教えてください

「就職活動への焦り」です。ただ授業を受けてアルバイトをする生活を繰り返していた私は、「働く」ということに対して解像度が低く、3年生を迎える春に就職活動への焦りに駆られました。また、大学生活で大きな挑戦をしてこなかったため、学生のうちに失敗したり、できないことを明確化したりする機会が足りていないことに対しても焦りを感じていました。そんな時に、グローバルワークエクスペリエンスを知り、「少しでも経験を積んで、焦りを解消したい!」と思ったため、応募しました。

いくつかの実習企業のなかでも上海ジェイックマイツ有限公司を志望した理由は、所属している国際社会学ゼミがきっかけです。ゼミでグローバル化する社会について学ぶなかで、言語や文化の違う人々が同じ企業で働く環境に関心を持ちました。そのため、そのような環境をサポートする教育研修サービスが主な事業内容である上海ジェイックマイツ有限公司での実習を志望しました。

◇実習先企業について、また今回携わった業務を教えてください

上海ジェイックマイツ有限公司は、人と企業の成長に貢献する仕事を行っている企業です。具体的には、中国の日系企業で働く中国人社員向けのセミナー開催などの人材育成事業や、社員がモチベーションを保ちながら働けるような人事制度の作成や改善を行っています。

今回、私は主に資料作成と営業体験を行いました。連絡や業務は日本語で行いました。資料作成では、会社案内やセミナーを紹介するためのチラシ作りや、既存の顧客リスト向けにメールマガジンを作成しました。営業体験では、業務指示をしてくださった社員の方をお客様と想定した営業ロールプレイングを行いました。また、実際に行われている商談をオンラインで見学させていただきました。どの業務でも、業務指示をしてくださった社員の方が手厚くフィードバックしてくださったため、自分の課題やこれからするべきことが明確になりました。

◇印象に残っている実習のエピソードを教えてください

営業ロールプレイングです。相手企業の現状?課題を聞き出して、最適なセミナーを提案するという営業ロールプレイングを行いました。なぜ印象に残っているのかというと、自分の出来なさに非常に落ち込んだからです。緊張するあまり、うまく話を振れない、話を深掘りできずに最適なセミナーを提案できないという失敗をしてしまいました。うまく営業できなかったことに落ち込みましたが、改善点を探り、次に生かしていくことで、自分のできないことを明確にして改善していく力を身につけました。

ロールプレイングをするまでは漠然と「営業は絶対向いていない!」と思っていました。しかし、失敗を通して、“相手目線で考える力”“うまく質問して話を深掘りする力”という不足している力が明確になったため、「不足している点を改善すれば、私でも営業という仕事に楽しさややりがいを感じられるのでは」と思うきっかけになり、就職活動での視野も広がりました。

◇プログラム参加を通じた気付きや自身の成長?変化を教えてください

「この実習で身に付いた力」をひとことでまとめてもらいました

“相手目線で考える力”“常に業務のゴールを設定する力”が不足していることに気づかされました。

今まで、大学やアルバイトでは指示通りに行動していれば問題ありませんでした。しかし、働くうえでは、どんな業務でも常にゴールを設定し、「どのような営業をすれば関心を持ってもらえるか」「話や商材を通して相手にどのような行動変容を促したいのか」を自分なりに熟考することが重要であり、私に足りていない力でもあると感じました。今後は、不足している点を改善して、就職活動やその後の社会人生活を充実させたいです。

成長?変化は、就職活動に前向きになったことです。今までは、「就活なんて嫌だ!」と負の感情を抱いていました。しかし、実習を通して、働くうえで必要なマインドや私に不足している力を学び、現時点の私の力や今後の目標が明確になりました。そのため、「働く」ということに対して考えが深まり、就職活動に対して前向きになりました。

◇今後の目標を教えてください

まずは、今回の実習で不足していると感じた“相手目線で考える力”“何事にもゴールを設定して行動する力”をつけていきたいです。実習中の、「どんな言語を話すことができても、働くうえで必要なコミュニケーションや能力の基盤がしっかりしてないと意味がない」という社員の方の言葉が心に残っています。そのため、まずは今回の実習で不足していると感じた能力を身につけ、働くうえで必要なコミュニケーションや能力の基盤を固めていきたいです。

しかし、やはりさまざまな言語でコミュニケーションを取りながら働けることは大きな強みになりますし、キャリアの可能性が広まると思います。そのため、働くうえで必要なコミュニケーションや能力の基盤を固めながらも、自分の伝えたいことをより多くの言語で伝えられるように英語や中国語を再勉強していきたいです。

◇プログラム参加を検討している学生へのメッセージをお願いします

普通の大学生が海外企業で働くという経験は、簡単にできることではないと思います。それでも今回のプログラムを通して、私のような普通の学生が海外企業で働くという貴重な経験をさせていただき、上海ジェイックマイツ有限公司様にも機会を与えてくれた大学にも大変感謝しております。

もしも、来年度以降の応募で「英語も中国語も自信がない…」「特別な能力のない私がやっていけるだろうか」と申込を躊躇している方がいるなら、ぜひ申込んでほしいです。私も、不安を抱きながら「とりあえずやってみよう!」とダメもとで面接を受けたところ、実習受け入れを許可していただきました。実習は、オンラインでの業務だったので、通常講義との並行でも負担は少なかったですし、何より自分のできないところに気づいて改善していく貴重な期間になりました。そのため、応募を迷っている方がいるなら、自分の中でハードルを上げ過ぎずに挑戦してみてほしいです。

業務で作成した資料の一つ。「誰に向けて、どのように発信すれば関心を持っていただけるのかを軸に考えて作成しました。また、資料作成をしていくなかで、どの期間でどのくらいのクオリティで提出するべきかを常に考えるようになったため、仕事をするうえでのタスク管理の力も身につきました。」と飯塚さん。

あとがき

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

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